南極ゲーム観測所

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【クリアレビュー】グラビティデイズ2 生活感のある街と重力アクションの親和性【ネタバレなし】

本編+クロウDLC込みでクリアしました。

一気に駆け抜けてクリアしたのでかなり入り込めた。やっぱりオープンワールドものって一気にプレイする方が楽しめるんでしょうね。社会人にはきつい。

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ボリューム

プレイ時間は本編で20時間くらい。サブミッション全部やって30時間強くらい。壁画探しとかチャレンジとかやり込み要素は手をつけてないので全部やると50時間くらいは軽くいきそう。

クロウDLCは詰まっても3時間くらいなので一気にプレイする事前提の作りですね。

 

 

概要・ジャンル

空に落ちるアクション。

重力を操作する能力で好きな方向に落ちていく事により自由に空を飛べる、オープンワールド形式のアクションゲームです。

主人公は重力姫・キトゥン。重力を操作する異能を持っています。

ストーリー・サブクエストはアイコンではっきり分かれているので巨大なフィールドを使ったステージクリア式のアクションゲームといった方が正確かも。

空だけじゃなくて水平方向にも落下できるので好きな場所を地面に出来る、他ではない操作感のあるアクション。

今作は浮遊感の違う“重い”フォーム、“軽い”フォームが追加されてアクションの自由度が増しています。

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見所は何と言っても活気のある街。

フォトモードや各種探索要素とのシナジーが高く、ずっとこの街にいたいと思わせるくらいの魅力があります。

世界観はヨーロッパ風建築からアジアン要素もある無国籍な港町。それに加えて沢山の飛行船が飛び交うスチームパンク要素が混ざり合うロマンあふれる街並み。

細かいストーリーは気にせずオープンワールドを自由に飛び回って観光したいという人も楽しめると思います。

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前作は必須?

前半はいいんだけど、後半戦のストーリーで前作がガッツリ絡んできます。

2しかやらないなら最低でも前作のストーリーは何かしらでおさらいしておいた方がいいと思います。でも、ストーリーの重みに関わってくるので可能ならプレイした方がいい。

前日譚にあたる無料のアニメがプレイステーション公式チャンネルにアップされているのでプレイ前に観といた方がいいと思います。

 

無料DLCであるクロウの外伝はうまく独立した内容なので、いつやってもいい内容です。主人公の相棒クロウの掘り下げなので本編開始前にやっとくと理解が深まるかも。

個人的なおすすめは、1→DLC→アニメ→2の順番。

 

 

よかったところ

世界観の完成度◎

一言で言えば”街に活気がある”という事。

この”活気”を表現する事はオープンワールドの1つの命題と言えますが、言うは易し。

そこを見事に実現している作品でした。

ラピュタやロックマンDASH、クロノトリガー…などなど。

永遠のロマンである浮島世界を、そこに住んでいる人の生活感が見える所まで表現している事がこのゲームが成した功績と言えるでしょう。

 

世界観が独特なので、街とダンジョンがパッキリ分かれているなんてこともなく、一部を除き、賑やかな街中でシナリオが進行していくのも楽しい。

 

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この風景にピンと来たら絶対やった方がいい。

 

街を巡るモチベーションがある◎

造形がいくら魅力的だろうが、巡る目的がなければただの背景でしかない。

GRAVITY DAZE2はついつい飛び回りたくなる導線が2つある。

街中に配置されたプレシャスジェム

街の魅力を引き出すにはプレイヤーが街に興味を持つのがまず前提な訳で、そのモチベーションをさりげなく誘導してくるのがこの街に配置されたプレシャスジェム。

プレシャスジェムはキトゥンの強化に必要な経験値となるもので、これが屋根やら床の裏やら、街中のいたるところにびっしり張り付いてるんですよ。

見かけたらつい取りたくなるのが人の性というもの。街中のプレシャスジェムに引き寄せられているうちに複雑な街の構造を理解していく作りになっている。意外なところにある抜け道などの存在を知ったり壁画があったり、発見が楽しい。

フォトモード

もう1つのモチベーションがフォトモード。

とにかくどこでも画になる街で絶景ポイントを探しているだけで無限に時間が溶けていく。

プレシャスジェムを探しては映えるポイントを見つけてパシャ。

フォトに使えるジェスチャーはサイドミッションで獲得できるのでループが止まらない。

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質のいいサイドミッション◯

ネームドキャラはそこまで多くない本作ですが、変わりに無名の住民からの依頼ミッションが多数ある。そこそこのボリューム感でシナリオ的な起承転結があるため楽しめるものが割と多いです。

メインシナリオに絡めたものも多く、作業感がないようにアクションの種類は多様に工夫されています。

一気にシナリオを進めてしまうと後半にキトゥンを育てる工程で作業感が増すので、サブはこまめにこなしていくのがオススメです。

というのも、ストーリーだけ追ってくとどんどん状況が変わりプレイ中の気持ちが追いつかない事に加え、住民に思い入れが出来るかどうかで街への愛着が段違いなんですよね。そういった行間をサイドミッションは埋めています。ここはプレイ体験の質が大きく変わってくる要素だと思います。

 

 

微妙なポイント

酔う△

単純に酔う。この内容だとしょうがない。でも酔う。

後半になると操作にも慣れてきたけど、始めの方は2-3時間で割とグロッキーだった。

アクションが上手ければまだマシかも。

 

アクションを縛るステージがある×

重力アクションという唯一無二の楽しさを捨てて、縛りプレイを強要するメインシナリオがある。

しかも別に楽しいアクションではなくストレスを感じるタイプのステージ。はっきり言って意味不明。

パズル要素とか抑圧からの開放感とか狙いはわかるが、重力操作の浮遊感の前には全てかが霞むので思い切って他の遊びを捨てるべきだった。

シナリオ的にもわざわざ重力アクションを殺す意味を感じられず意味が分からなかった。サブイベントにちょこちょこ入れる分には問題ないが、進行が止まるメインシナリオでイライラさせるのは大きくマイナス。

 

既に入手手段がないコスチュームがある×

このゲームを楽しめる人にとってはフォトモードや着せ替えがかなり重要な位置を占める要素なんですが、コスチュームのうち何種類かは既に入手手段がなくなってしまっています。ものすごく勿体無い。

条件であるオンライン要素がサービス終了していたり初回版限定だったりするので、やむを得ないんですけど課金でいいので出してほしいのが正直なところ。

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賛否あるポイント

ボリュームがあまりにもデカい

そこそこボリュームあるメイン以外にも、

サイドミッション、

アクションを極めるチャレンジ、

収集物として家具やジェスチャー&コスチューム、

街中の壁画探しやスナップからの人物探し

とにかく遊び要素が膨大。アクション重視や収集物好きなど需要に応じて用意されているので懐が広い。反面トロコン勢には地獄かも。

 

デメリットとしては、ゲームクリアまでの全体の見通しが立ちにくく、気持ちがダレるっていうオープンワールド特有のネックを抱えている気がします。

途中でゲームの印象が大きく変わるポイントがいくつかあるので何からやってけばいいんだってのはちょっと見えにくい面があります。

個人的にはサイドはほぼメインシナリオレベル。他はクリア後に好きなものだけやればOKって感じですね。

メインストーリーは展開が早い割に着地点が見えにくいものが多いのも全体像の見えなさに拍車をかけている。でも最終的には気持ちよく終わります

 

ファストトラベルが面倒

ファストトラベルが特定のポイントに移動しないとできない点。

ファストトラベルは不思議なマンホールという特定ポイント間のみでの移動。

移動をずっと楽しめる人なら問題ないですが、マンホール間の移動もサクサク行かないので、せめてどこからでもファストトラベルできる仕様だとダレを軽減できたかもしれないです。

もちろん移動自体は楽しいんですけど、やり込み要素のボリュームと噛み合ってないんですよね。

 

ミッションクリア性の淡白さ

シナリオがミッション性なので、言ってみれば広大なフィールドを使った実質ステージクリア型のアクションなんですよ。

取りこぼしを無くすための措置である事は感じられるんですが、ミッション間の繋がりがどうしても淡白になっている面があります。

またストーリーの進行が早く状況がすぐに変わるため、サイドミッションを楽しめる旬の時期が短いんですよ。結果的に出る度にクリアする前提になっているものが多い。要するにサブなのにクリア圧がある。

これがシームレス形式だと自由度は増す分、取りこぼしを許容することになるので難しい問題ではありますね。

 

総評 8.8/10 フォトモードを楽しめるなら神ゲー

生きている街とのコンセプト通り、主役は街といっても過言ではない魅力を持った世界観。

街を巡って世界に浸るオープンワールド特有の没入感こそが最大の魅力。

風景を見てピンと来たらきっと楽しめると思います。

シナリオはちょっとボカしつつもほとんど語りきったまさに完結編といった内容でしたが、この世界観もしくはシステムでps5で3がでるなら是非やりたいです。

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【PS4】GRAVITY DAZE 2 Best Hits

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  • 発売日: 2017/12/14
  • メディア: Video Game