南極ゲーム観測所

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【体験版感想】積んでた体験版を消化していくよ その1 十三機兵防衛圏

十三機兵防衛圏

十三機兵防衛圏 - PS4

あーやばいこれ面白いやつじゃん。っていうかもう発売してるやん。

ストーリーはデスストが「謎が謎を呼ぶ展開」なんて言われてたけどそれ以上。

ロボットものの群像劇であることを核にして、13人の巻き込まれ方がそれぞれ違う。

それを一つずつ丁寧に追いかけていくので設定や物語の密度が凄い。

そうなると追いかけるのがしんどそうだけど、訳が分からないながらもわくわくする展開の連続で非常に惹きつけられる。

主人公一人一人で一本の物語が成立するレベルの設定の濃さで、物語が非常に重厚な印象。

何故か巨大ロボットを呼べる記憶喪失の少年、未知の小さなロボットと出会った少女や、スパイを追って過去から現代にタイムスリップしてしまった軍人、恋人を追いかけて未来からやってきた少女などなど。

このあたりの複雑な群像劇はオーディンスフィアの正統進化って感じがする。

最終的には全部で4つの時代*1の少年少女たちが1985年という舞台に集まってきて巨大ロボットによる最終防衛決戦に挑むという壮大なアウトライン。

SFやジュブナイル的なお約束をこれでもかと詰め込みながら、タイプリープものや異世界もの要素もあり、様々な物語的ガジェットのオンパレード。

敵となる”怪獣”という存在はパシフィックリムなんかの様に未知の脅威として子細を語られず終わったりする事もよくあるので、全体としての結末がどこに向かうのか全く想像できない。

鉄のラインバレルとかグレンラガンの大人編とか好きな人には堪らない舞台設定かも。人類は切羽詰まってるけどワクワクがそれを超えていく感じ。個人的に強く思い出したのは「ぼくらの」だけど。

 

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解像度やフレームレートのダイナミクス

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美麗で温かみのある動くイラスト的なキャラに対して、インターフェイスのソリッドな滑らかさなど、解像度もフレームレートも違う表現が1つの画面に詰め込まれている。

そのコントラストが美しく、情報量の多さにクラクラする。

 

バトルパートは、シンプルに記号化された超スタイリッシュなRTS(リアルタイムストラテジー)。
ターミナルを守るという目的があるのでタワーディフェンスと言ってもいいかもしれない。

ジオラマのような街、デジタルな記号で表された怪獣に、ロボットなのに点で表現された自機、と高解像度な映像に対して多くの情報が抽象化されている。

技の選択画面ではロボットの動きが丁寧なアニメーションで表現されていて、イラストと極端な記号化の隙間をプレイヤーで想像させるような作り。

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多彩な表現とメリハリの凄さと、センスで殴ってくる。

そしてバトルパートのBGMがとにかくカッコいい。

 

クラウドシンクシステムによる謎解きと自由度の両立

クラウドシンクはぱっと見ややこしそうに見えるけど、実はシンプルで非常に良くできたシステム。

自キャラの思考中のキーワードが見えるというもの。

要するにアーカイブや行き先のヒントなどの要素と、選択肢やアイテム選択などの要素を合体させた様なもの。見た目より触ってみると直感的に操作できる。

ヒントやアイテムを深掘りしたければ△ボタンの考えるで色々なメッセージが見れるし、サクサク進めたければ無視してもいい。プレイヤーによって深堀具合が自由に選べる選択肢システムという感じ。

アイテム選択などは適度な謎解き感もあるし、アドベンチャー部分の画面構成を崩さずにアイテム選択や選択肢を進められるので没入感を削がない。

 

体験版が予想以上のボリュームだったので中盤までのプレイだけど、ストーリーがかなり惹きつけるものがあるし、ビジュアルは贅沢そのものなのでこれは本編もプレイしたい。

 

 十三機兵が予想以上のボリュームだったので、別の積みゲーは次回に。

~つづく~

 

 

 

*1:5つでした。体験版では分からなかった。ゆるして