南極ゲーム観測所

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【インディーゲーム】バナナと極めるスタイリッシュプレイへの道 ~My Friend Perdo(マイフレンドペドロ) クリア後レビュー

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相棒のバナナと行くマフィア粛清ロードムービー

特筆すべき点は、2丁の拳銃の照準を同時に操作する独特の操作感。
それが狙いが上手くハマった時の爽快感とビジュアル的なカッコよさを演出する。

コンシューマでも配信されていますが、キーパッドでもプレイした上でキーボード&マウス向けに特化した操作体系だと感じました。PC版をおすすめ。
レビューもPC版準拠となります。

Steamでクリア済み。プレイ時間7時間ほど。

  

それではレビュー、行くナ。

 

My Friend Perdo(マイフレンドペドロ) レビュー

概要・ジャンル

3D横視点スクロール型のシューティングアクション。

精肉店の倉庫で記憶喪失で目覚めた主人公。
そんな彼を目覚めさせたのは、自らを相棒と名乗るバナナ・ペドロだった。
そんな喋るバナナに導かれ、立ち塞がるマフィアを殲滅し、失った記憶を求めて彷徨う
…というまるで覚めない悪夢を見続けているような展開のまま最後まで駆け抜けます。

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ふたりは友だち。

2丁拳銃アクションと難易度

クリアだけならさほど難しくなく、ゴリ押しでもある程度はなんとかなります。

しかしこのゲームの本質はそこではない。2丁の火器をスタイリッシュに操るカッコよさ、いわゆる魅せプを追求する所にあります。

 

いわゆる死にゲーに相当するような挑戦的な難易度ではなく落ち着いて1人づつ敵を落としていけば難易度を上げる事なく進んでいけるが華麗に2丁拳銃をブチかましながらサクサク進もうとすると話は別。

2つの照準を操作するのは想像通り簡単ではない。慣れないとあっさり蜂の巣になってゲームオーバーになってしまう。

 

操作方法は、片方の照準を右クリックホールドで固定、その間にもう一方の照準がフリーになるので2つの照準を操作する事を可能にしている。

これだけでは難しすぎるため、主人公(ペドロかな?)はゲージが許す限り時間がスローになる能力を持っています。ゲージはスローを使用しなければすぐに回復するので実質使い放題に近い。

攻撃方法はこの射撃と近接攻撃のキック、ローリング回避、そして後述の時をスローにするスペシャル能力(ベヨネッタで言うところのバレットタイム)がメインアクション

シンプルにクリアするだけなら何故かキックがバカみたいに強い。おそらく初心者救済要素かな。なんかこういうシューター他にもあったな...。

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狙いがバッチリハマると気持ちいい。

ゲームのボリュームと目的

ストーリーを追うだけなら5時間から7時間くらいでクリア出来てしまうだろう。物語のボリュームを求める層には向いているとは言えない。

だが前述の通り、マイフレンドペドロの本質はそこではない。

便利なスロー能力に頼りすぎるとクリアランクが下がってしまうため、要所に絞って使っていかなければいけない。要するに2丁拳銃をモノにする必要があるのだ。

このゲームはクリアが目的ではなくそこが出発点なのだ。自発的にイケてるアクションを生み出しながらスタイリッシュな魅せプを突き詰めていくスタイルこそが推奨されている。

これはステージリザルトの機能からも見て取れる。ステージ中にかましたカッコいいシーンは自動的に切り抜いてリザルト画面で表示されるのだ。しかもそのままツイート出来るというおまけ付き。

 

ストーリーとアガるBGM

ストーリーに関してもボリュームは物足りないと書いたけれど決して不十分ではなく、必要十分だと思える分量はある。多少の練りこみ不足を感じるペドロワールドステージなど中弛みはあるものの、余韻を持たせたストーリーテーリングはアクションの動線としては十分面白い。

またBGMは単なる背景の機能としてだけでなくアガれるものも多く決まったプレイを達成した時の高揚感をブーストしてくれる。

何よりペドロという清涼剤が、殺伐としたマフィア殲滅ストーリーの中において、一抹の不気味さと抱き合わせで、スタイリッシュプレイのスパイスとなる事請け合い。

 

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バイクステージもスタイリッシュ

まとめ 6.5/10 おしゃれだけどカジュアルではない

  • 2丁拳銃を使いこなす独特の操作性
  • イケてるプレイを目指す追求心
  • ペドロがかわいい

推奨されるスタイルで十二分に楽しもうとするにはある意味で結構ハードルは高めですが、アクションに歯応えを求めている人には、なかなかいいゲームだと思います。
カッコいいプレイを目指せる人ならもっと評価は上。