今回イーザスソフトウェア様からお声掛け頂いたので、有償版の機能レビューを書いてみることにしました。
ちなみにイーザス=EaseUSと読むんですね。ずっと読み方が分からなくて気になってたんですけどこんな形で知る事になるとは。
むしろこれが1番共有したい情報まである(冗談です)。
はじめに
さて、ハードディスクのクローンを考えたことがあれば、EaseUS Todo Backupというツールの存在は知っている方も多いのではないかと思います。
以前ならこのツールは無料で手軽にクローンができるソフトとしてよく検索にも上がってる筆頭だったんですけど、ver12からクローンが有償版専用の機能として変更になってます。
なので、あくまでもタダでハードディスククローンを行いたい人には向かないんですけど、
使い勝手がどうなのかを知りたい、機能性が良ければ導入してみたいって人向けにクローンを作りつつレビューしてみたいと思います。
せっかくなのでバックアップも試してます。
実際に使用してみる。
記事の本旨としてはこんな感じですね。
- m.2 SSD→SATA SSDへのバックアップを試す
- m.2 SSD→SATA SSDへのクローンを試す
- 両機能の比較とツールのレビュー
前提として、
クローン元(ソース)はm.2 SSD
クローン先(ターゲット)は通常のSATA SSDです。
以前cドライブをクローンした時のソース元であるm.2 SSDに元のデータが残ったままなのでパンパンなんですよね。何が問題があれば元に戻そうと考えて残していたんですが、特に問題なく大丈夫そうなので、m.2を使用していこうかと思います。
とは言っても何かあると怖いので、余っているSATA接続SSDにデータを移動させてからm.2のデータを消去する、という手順を踏みたいと思います。
そこで、このデータ移行の工程をバックアップとクローンどっちも試してみて、それぞれの機能の違いや、EaseUS Todo Backup自体の使い勝手を書いていきたいと思います。
バックアップ前の初期状態はこんな感じです。
Eドライブのパンパンな奴がm.2ですね。使用率96%。
これを未使用のディスクに移動していきたいわけです。
1.m.2 SSD→SATA SSDへのバックアップ
バックアップとクローンの違いがイマイチ分かっていなくて検索してもぼんやりとした説明しか引っかからなかったためなかなか理解し辛かったんですが、
作業的に1番目に付く違いは、バックアップはイメージファイルを作成する必要があることだと思います。気になるイメージファイルのデータ量は後述しますが、まあまあデカいです。やっぱドデカめのHDDを1つは用意しておいてそこに全体のイメージファイルを放り込んでおくのがいいですかね。
ともかく、ディスクに未使用の余裕がないとバックアップはそもそも使えないってことは覚えておいたほうがいいです。
コレだけだと「じゃあ全部クローンでいいじゃん」って感じですが、バックアップは継続的なデータ保存に対する保険って印象です。
そのため、EaseUS Todo Backupにも定期的なバックアップのスケジュール機能が付いてます。例えば週一に設定しておけば、何かあった時に「最悪でも1週間分の巻き戻しで済む」という保険になるってことですね。
もちろんシステムドライブとして置き換えたい場合はクローン一択なのですが、今回はデータとして保存しておきたい場合なので、バックアップでもOKです。
とりあえずダウンロードしてみます。
EaseUS Todo Backup Homeのダウンロード先
バックアップ手順については以下のページを参照
実際にバックアップを進めていきます。
バックアップを始める前に移動先のディスクのデータを消去します。
今回はmini toolっていうフリーウェアを使用しましたが他のやり方でもいいと思います。
でも楽なのでこのツール、おススメです。
「MiniTool Partition Wizard」無料のパーティション管理ソフト - 窓の杜
調べてみた限り、ディスクの初期化でも大丈夫なような気はするんですが、念のため0埋めで削除を選択。
意外とこれが時間がかかるので気長に待ちましょう。今回だと500GBタイプで約4時間かかりました。
続いて、ガイドに従ってバックアップ作業を進めます。
まずはイメージファイルを作成します。
下のパスがイメージファイルの保存先なので、容量に余裕のあるディスクを選ぶ必要があります。
待ちます。正確ではないですが460GB使用で、2時間くらいだったと思います。
イメージファイルが出来ました。データはこんな感じ。圧縮はされていますが、まあデカいです。
イメージファイルが出来たので「復元」を選択して、バックアップ先のディスクを選択。
ディスク削除の注意書きが出るので、問題ない事を確認して実行します。(データ削除はしていたはずなのに何故か警告が出ていましたが、問題ないのでそのまま実行してます)
出来ました。4時間くらいでした。
Aドライブにも何故か割り当てされちゃってますが、ドライブ名を割り当て直せば良いだけなので問題ないでしょう。
動作にも何も支障なしです。
で、定期的にバックアップを取り続けたいならこの方法でOKなんですが、折角なのでデータを消してクローンも試してみます。
個人的にはバックアップファイルのデータ管理などが煩雑になるので今後はクローン一発で済ませてしまいたい所。
2.m.2 SSD→SATA SSDへのクローン
クローン手順のページは以下を参照
クローンの方はまるまるディスクをコピーするだけなのでバックアップよりも手順は単純です。
ソース元とターゲット先のディスク指定を間違えないように選択する事以外は、難しい手順はないです。
メニューからクローンを選択。
ソースを選択。
ターゲットを選択。
待ちます。バックアップと同じで4時間くらいでした。
・・・
出来ました。超簡単。
こちらもドライブ名がAにも割り当てられているのでつけ直します。
これで無事、意図した通りの構成になりました。
あとはEドライブのm.2のデータを削除してデータディスクとして使用していくのみです。
マジで簡単。
3.両機能の比較とツールのレビュー
データディスクとして使用するだけならバックアップもクローンもコピー後の状態に差はないです。
シンプルに今の状態をまるっとコピーしたい!面倒な事は勘弁って方は迷わずクローン一択。操作も非常に簡単なのでハードディスクを買ってきてすぐに出来ます。
バックアップは先述の通り、不測の事態に備えて常にデータに保険を掛けておきたいって人向けですね。細かく検証は今回出来ませんでしたが、ディスク丸ごとの場合でも、2回目以降はバックアップに掛かる時間も短縮されるようです。バックアップデータを保存しておくイメージファイルが陣取る事になるのでディスクの余裕が必要だったり保存場所の管理などが必要ではあります。
基本的にはこんな認識で大きく相違ないと思います。
システム(つまりCドライブ)の場合は目的に応じて事情が変わってきますが、データのコピーの関してはこんな感じです。
今回のようにデータディスクがパンパンだからサクッと余ったディスクに移動させたいって場合はクローンがオススメです。
また、今回はやってませんが、SSDをまるっと換装する場合は以下のページが詳しいです。
おわりに
今回はデータをまるっとコピーするのが目的であり、個人的に面倒な作業が苦手なこともあり、サクッと移動出来たクローンを推す形になってはいますが、記事作成にあたりバックアップの有用性を知れたし、EaseUS Todo Backupのスケジューリング機能が結構便利そうだったので今後バックアップ機能を取るのも意外とアリかもな...と思い勉強になりました。