リマスター版で初プレイなのであくまで単体としてのレビューであることをご了承ください。
プレイ時間は約13時間。途中で2回くらい戦闘で詰まったのでスムーズに攻略できるなら初回でも10時間くらいでいけるんじゃないでしょうか。逆に謎解きかアクションが苦手だと15h〜以上はかかりそうなくらいのボリューム感です。おまけもあるし周回プレイ向きの内容なのでボリュームはそこそこあるのでは。
概要・ジャンル
従来のバイオシリーズとの差別化としてバディで攻略が導入された本作。
新米特殊隊員レベッカと脱走した死刑囚ビリーコーエンによる即席コンビで探索を進めていきます。
RE:3の様なシナリオ上での交代形式とは違い、常に2人で探索していく為、別々のルートをそれぞれ攻略していくことができるのがポイント。ザッピングは△ボタンワンワッチでリアルタイムに交代できます。右スティックを使えば相方を直接動かすことも出来る。
新操作
スティック操作が追加に。
原作のラジコン操作も十字キーで出来ます。
でも調整はかなり甘い。理由は後述。
映像面
HD化により画面サイズもワイドに。旧サイズも選択できます。
リマスター版で追加されたと思しきムービーがあり、原作ムービーと混在しています。
そのため明らかに解像度の違うムービーが交互に流れてきますが、タイミングは配慮されていて個人的には気にならなかったです。同一シーン内のムービーで急にパッと解像度切り替わったりはしない。原作でやれなかったタイミングのムービー追加という印象なので違和感はないです。
リマスタリングされたカットシーン↓
原作のムービー↓
総合的には古臭さは感じなかったです。プレイ中は全く気にならない。原作ムービーの質感は流石に時代を感じる味わいがあるなぁ、くらい。そもそも原作ムービーは量も多くないし。
良かったところ
バディによる協力の楽しさ
各フェイズにおいてルートが複数あって各々同時に進めていくことを前提とした作り。
他のシリーズのバイオだと孤独感が強いものが多かったんですが、今作は相棒がいる心強さがあります。
恐怖度もやや控えめです。その分、純粋に難しかった。
歯応えのある謎解きとリソース管理
謎解き難易度が高いわけではないです。ただ効率よく進めないと、戦わなくていいクリーチャーとの戦闘回数が増え消耗が激しくなるのでいかに効率よくルートを回っていくかが重要。謎解きの試行錯誤やルートを考えて頭を悩ませるのが楽しいです。
とは言え、初見殺しの類いがかなり多めで初回から気持ち良く攻略を進めていくのはかなり難しいんじゃないかな〜と思います。持ってる武器と弾薬が噛み合わないとかしょっちゅうある。
なので、2週目から効率よく回っていくのが楽しい、周回に向いた作りになっていると思います。
微妙なポイント
床置きアイテム管理の煩雑さ×
バイオ0では恒例のアイテムボックスが廃止になっています。
アイテム資源を2人で共有するシステムを活かす為の廃止と思われます。すべてのボックスが4次元ポケットで繋がっていると難易度が大幅に落ちるからでしょう。
でもこれがかなり面倒な事に。
今回のシステムでアイテムをどうやって管理するか。こうなります。
セーフゾーンにアイテムを床置きしまくる。
これがめ〜〜〜っちゃダルい。強制でデスクトップ片付けられない人みたいになる。
これが狭い場所だと全面の建物でアイテムが隠れたい隣接しすぎると拾いたいアイテムをうまく拾えなかったり不要なストレスを生み出す要因に。
共有機能だけカットしてセーフゾーンにアイテムボックス置いてくれればいいだけなのになんでそんな事すんの〜ってのが率直な感想です。
列車フェイズのみ床置き仕様にするとか、限定的なシステムなら良かったんですが後半リソースが増えてくると単純にストレスも増してくる。
一応マッピングされるのがせめてもの救い。
スティック操作の調整の甘さ×
確かにもう今どきラジコン操作は辛いのでスティック対応になったのは嬉しい。でも調整が甘いんですよ。
他のゲームと同じような感覚で操作していると、カメラアングルの切り替わりで入力が逆方向に切り替わってしまいグルグル回るシーンが多発。逃げてる時とか最悪。
これを回避するにはカメラワークが切り替わるタイミングで一瞬ニュートラルに戻す必要があります。このゲームでしか使わないテクニックや...。
アングル込みでの調整になるので対応が難しかったのは分かりますが、もうちょっと感度で調整してほしかったなぁと思います。
さらに言うと、一部の敵では自動照準を無視してエイムを合わせる必要がありますが、スティックだと閾値が分かりにくく、十字キーの方が使い勝手がよかったです。
そんな訳で、総じてスティック操作の調整は甘めです。
一部のボスが理不尽×
マジ許さんぞインフェクテッドバット。
ワケわかんないくらい強いボスが1体だけいるんですよ。
飛び抜けたプレイスキルに至らない限り、このボスだけ運ゲーですわ。
確かに何度も何度も死ぬ内に熟練すれば狙って倒せそうな気もしなくもないですが、ダメージの受け方にランダム要素が大きすぎるのでやっぱ調整不足ですわ。これ以降のボスは大して強くないし。
タイタンフォール2のバイパー思い出した。嫌な記憶が...。
まとめ 7.5/10
古臭さを感じないビジュアルになってるので古いゲームである事は特に意識せず、引っかかりなく楽しめます。
HDリマスターとしてはスティック操作の調整の甘さが気になったかな。
恐怖要素はあまり激しくなかったです。
いやらしいゾンビの配置もない事と、相棒がずっと居るので恐怖というよりバディものな印象が強かったです。その分謎解きやリソース管理にこってりと重心が置かれていて、歯応えのある進行やルートを最適化していく事を楽しみたい人向きと言えそう。周回プレイが楽しめるならいいゲームと言えるでしょう。
原作の問題点ではありますが、ワープなしでの独立したアイテムボックスは配置するべきだったと強く思います。
綺麗にまとまってるシナリオのコンパクトさと、暴走列車というシチュエーションは好きなので個人的には気に入りました。
それにしてもレベッカ、この修羅場をくぐった直後に洋館に行ったんか...。とんでもねぇ新人やで。というか徹夜なのに寝なくて大丈夫なのか?鉄人か?