南極ゲーム観測所

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【クリアレビュー】シャドウオブトゥームレイダー 〜探索特化型のクライミングアクション

f:id:Upolaris:20210204195509j:plainクリア+チャレンジトゥームは制覇済み。

サブクエストはまちまちです。

シリーズ初見。アンチャーテッドシリーズは制覇してるので、比較しながら楽しさの違いを書いていこうかと思います。

 

 

 

 

概要面

 

オープンワールドの規模感

オープンワールド風のシームレスで広大フィールドといった感じ。

というのも規模感がシナリオとマッチしてなかったり、マップの縮尺や上下構造が嘘っぽかったりするので完全なオープンワールドを期待するとちょっと肩透かし感がある。

とは言っても、ストーリーを進めていく上では完全なシームレスなので細かいことは気にしねぇぜ!っていう人ならオープンワールドだと思って楽しめます。

逆にマップの繋がりをじっくり眺めて検証したい!みたいな変態からすると嘘や誤魔化しが多くてイマイチな作りです。

似た規模感のオープンワールドはニーアオートマタが近い。

 

戦闘アクション

メインは弓。+見つかると銃が基本。

ステルス重視でもシューター重視でも、どっちでもいけそうなバランスで片手落ちになっていない。自由度として幅があるのでいい感じのバランス。ただしごり押しするには探索による銃の強化が重要。

もちろんステルス要素も探索を進めれば楽になる。シナリオ戦闘中の矢や弾丸は無限なので詰みはまずないはず。

 

クライムアクション

今作はノーマルだとちょうどいい塩梅でララがヒントを呟いてくれるのでかなりスムーズ。また白いペイントのヒントも自然で非常に快適。ルートも寄り道が多い事と、正規ルートはあからさまでないので探索が自然に楽しめました。

ただし、アックスを使った壁登り中だけは見当違いな方向にジャンプしたりやたら引っかかったりとバグりやすい感じでした。

なので理不尽な事故死が無いわけじゃないですが、総合的にはクライムに関するストレスはほとんどなかったです。

 

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探索要素

探索によるスキル強化要素やアイテム素材の収集は、普通にクリアする分には絶対必要ではないバランス。反面、やればやっただけ戦闘が快適になったり行ける場所が増える。探索の手間がちゃんと報酬として機能しています。どちらかといえば横道に逸れるのがメインの楽しさ。

 

 

ストーリー面

やってる事の割にはこじんまりした所に閉じちゃったなぁ。というのが正直な感想。

前作・全前作を知らないからなのもあるかもしれないですが、宿敵の組織との決着編にも関わらず、3部作の総決算的な盛り上がりも薄い。ララが悩んでいるうちに終わってしまった感じ。

最終ステージのとあるキャラとの絡みは良かったですが、作品を跨いだ物語と考えるとちょっとあっさりめなのでは。

その分、前作までを知らなくても置いていかれる事は無かったです。悪いっていうより薄いって感じなので、特に重きを置かない人ならノイズにはならないと思います。

 

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アンチャーテッドシリーズと比べて

全体的な構成の差

アンチャーテッドは基本リニアなジェットコースターなので、探索による成長がなかった所が美点であり欠点だが、シャドウオブトゥームレイダーは腰を落ち着ける拠点探索型。ここが1番の差別化要素。

本作は探索がスキルや素材という形で報酬としてしっかりしています。

 

ストーリーと寄り道

反面、ストーリーはアンチャーテッドに比べてかなり薄味でした。逆に言えばストーリーの吸引力が寄り道のノイズにならないので気兼ねなく寄り道しやすい構成と言えそう。

ストーリーを忘れて黙々とチャレンジトゥームをクリアしていく時間が1番楽しかったです。

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クライムアクションについて

ダイナミックな演出はアンチャに軍配があがるけど操作の楽しさは今作に分があります。

快適さは圧倒的にトゥームレイダーの方が上。

アンチャは無理やり感のあるルートとか低い所からの落下死だったりでやらされてる感が所々あったのと、ノーヒントが多かったのでストレスが楽しさと抱き合わせだった。それに対して、ララによるヒントの呟きや白いペイントによるヒント機能も自然でちょうどいいバランス。また、ルートもやらされ感はほとんど感じなかったです。

 

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主人公の顔がいい

いやネイトが悪いってわけじゃなく。

ララがかなり美形でスタイルがいいのでクライムしてる姿はやはり映えます。

コスチュームの種類が結構あるのも旅のワクワク感を増してくれるのでいい。

 

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よかったポイント

寄り道の探索の楽しさ◎

ここは上記にあるのでわざわざ書かなくてもいいですかね。チャレンジトゥームが1番楽しめました。

 

快適なクライムアクション◯

ヒント機能の充実と、探索による新たな探索や報酬要素など、ストレスが全然ありませんでした。

 

程よい謎解き難易度◯

トゥームのパズル要素も程々の難易度とヒント機能により回答を探すのは楽しい時間でした。

 

微妙なポイント

ストーリーが薄い△

最終作をやった弊害である可能性も含めて読んで欲しいですが、やっぱり総決算的な盛り上がりがなかったのはちょっとマイナスかな。

その分単体でも楽しめるとか、寄り道の邪魔にならないとかメリットになってるポイントもあるんですが、シナリオのテンションにはあまり期待しない方がいいかも。

 

ロケーションの多様性の薄さ△

これはオープンワールド製とトレードオフな欠点。大きく景色が変わるポイントがなく、南米の景色が気に入らなければ結構痛いかも。

引いた視点で見れば似たような景色ばっかりなので、プレイ前にある程度世界観は知っておいた方がいいかも。

 

まとめ 7.9/10 クライムや探索に重きを置くなら◎

ストーリーに強い盛り上がりがなかった事以外は、取り立てて悪いところがなく、安定して楽しかったです。

特にクリア後、まったりチャレンジトゥームを開拓していくのが充実して癒されました。

しいて言えば開拓後のトゥームの構造はマップに記載して欲しかった。ただ地図に乗らないからこそ秘境である事が演出されているとも言えるので好みの問題ですね。

リブート初代が積んであるのでその内やります。DLCは...とりあえずはいいかな。

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