Switch版をプレイ。
クリア時間は約2時間。僕はやってませんが、やり込み要素のデス集込みでも3~4時間で一通りクリアできると思います。
概要・ジャンル
最新版のやるドラといった感じのアドベンチャーで、ドラマ映像の合間に選択肢を選ぶ形式。
選択肢からの映像のつなぎはとても自然。
プレイするドラマとして、システム面で不満はない。
ただ、予算の問題から登場人物はかなり絞られていて、舞台もホテルのみなのでかなりクローズド。狭っ苦しい印象がある。
デスゲーム的な話ならそれでも合うかもしれないけど、単純な死に戻り系の話。
仕掛けに関しても早い段階で読める上、キャラの魅力はボリュームのせいかやや薄味気味。
テンポはイマイチ×
ムービー部分が長い上、映像的な外連味があんまりないので、たまに操作させられるのがちょっと億劫になってくる。つまりわざわざプレイするメリットが見出せない。
ストーリー的に妥当な死に方ばっかりでデスゲーム的な快楽もないし、舞台が閉じてるので絵的な代わり映えもない。これならファイナルデッドコースターばりに訳の分からん死に方をいっぱい見せてくれた方が楽しい。
結果、ムービーを眺めてるのが辛くなってくる。
インターフェイスとか効果音、映像のつなぎ的な部分はゲームっぽくてよかったので、これがVRなら楽しいものになったのかも。
ゲームシステム△
選択肢を選んだ時の滑らかさは以前の同ジャンルと比べると時代による進化を感じる。
ゲームシステム的なポイントで言えば、選択肢によるホテル内の場所の移動とか、マップとにらめっこできる機能とか、もっと操作面でのゲーム的な仕掛けが欲しい所だった。
死に戻りの回数分だけてんとう虫が増えていくのは、このゲームならではの仕掛けだったので、こういう工夫が全体的に散らばっていれば操作してて楽しい、となったかもしれない。
オートセーブ+後半のとある仕掛けで、選択肢をしらみ潰しに選びにくいシステムにしてある。これによって1から周回して全てのフラグを見ていこうという気にはならないため、デス集を集めるやり込み要素とマッチしてない。むしろ不便さによる作業の水増し感があって印象が悪い。
じゃあ逆にただのドラマとしてこの物語を見たいか?と言われると仕掛けもキャラ描写も薄いのでちょっと厳しい気がする。
まとめ 可(6.5/10) ゲームにしろドラマにしろ魅力が薄い
値段を考えるとプレイ時間の短さはまあ妥当だろう。
映像は綺麗だし、映像のつながりも自然でよかったが、肝心の操作とドラマ部分が薄かった。
ドラマ部分の盛り上がりが薄い上、このゲームでしか出来ないシステムとか遊びみたいなものがなかったのが残念。
ダンロン製作者の作品という事もあって毒や独特な攻めた仕掛けを期待していたけどそういうのもなく。素直なストーリーだったので決して悪くはない。けど終始薄味というかダンガンロンパみたいなぶっ飛び方を求めていた手前、肩透かし感は否めない。
上記のどれかがあれば満足度は高かっただろうに、現状の感想としてはちょっと期待はずれの映画を見ちゃったなって感じ。
俳優陣の演技とか音楽とか映像面はどれも悪くないけど、突出したウリがないという感じ。
やり込み要素はあるけど…不便な作業ゲーを強要するだけなので2周目はもういいかな。
撮影技術は昔の実写系やるドラジャンルに比べると格段に進化していて、自分好みのジャンルなので進化していって欲しいけど、撮影的な予算面で考えると現実は厳しそうです。