南極ゲーム観測所

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【FF7Rデモ】アクションではなくコマンド式RPGのままだった 〜FF7リメイク 体験版感想

 プレイしました。

ちなみにオリジナルはプレイ済みです。

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すごい再現度

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ネットの評判見てないですけど個人的にはかなり期待できそうな感じがしました。

ていうかこれでダメならもうリメイク楽しむの無理やない?ってレベルの完成度だと思います。

新作として見た場合は、戦闘システムを楽しめるかどうかがポイントかな〜って感じました。

一見アクションですが、見た目に惑わされずRPGとしてプレイした方が楽しめそうです(モード問わず)。

 

ビジュアル、ボイス、システムどれもサービス精神満点で本質的にはFF7そのままのリメイクという印象。

シナリオ的にもそのままリアルにすると違和感が出そうなところに配慮があって今後の展開にも期待できそうです。

 

ボイスによるキャラクターの分かりやすさ

もちろんビジュアルがすごい事になってるのは言うまでもないんですけどボイスの影響が凄い。

アバランチメンバーも違和感がなくしっくりくるアクターばかりですし、何よりバレットの魅力を120%引き出している小林正寛さんの演技がめっちゃいい。

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確かに原作からお茶目でコミカルなおじさんだったんだけど見た目からは見えにくくて、テキストだと印象に残り辛いんですよね。

当時プレイした時にはただの暴力的なイカツイおっさん、くらいのイメージでしか覚えてなかった。

後年、シナリオ見返した時にはじめて「あれ、このおっさん結構お茶目だな」って気付いた覚えがあります。

 

本作はボイスが付いた事によって複雑なキャラクターが掴みやすいし取っ付きやすさが全然違いますね。演技も面白いですし。

アバランチメンバーなんかザ・モブって感じだったのにはっきりキャラ付けがなされてて、かなり追加要素がありそうです。

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それと肝心のクラウド。

ジェノバに記憶を引き出されている(捏造されてる?)ようなシーンもあってクラウドの記憶に関する部分はより分かりやすくなってそうですね。

既にイキってるだけの邪気眼系厨二病である片鱗を示唆する演技があって素晴らしいですね。まあ本人は自覚ないので厨二病ともまた違うんですけど。

ジェシーに褒められてニヤッとしちゃうところなんかクールに徹することが出来てなくて微笑ましい。当時の映像では表現できなかった演技でキャラクターが深く描かれるのはいいですね。

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ちなみにメニュー画面でのバスターソードの説明欄見ました奥さん?既に相当エモいんですけど。クライシスコアからの逆輸入はリメイクの大きな付加価値の一つになるでしょう。ザックスの掘り下げは本作で最も期待してるところの1つです。

 

戦闘のバランス

戦闘に関しては事前の評判通り、いいですね。

僕はノーマルでプレイしました。

アクション要素は追加されているものの本質的にはダメージ交換ゲーでコマンド戦闘からブレてないですね。思ってたより楽しそうですし思ったより難しかったです。

 

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ATBを時間で貯める代わりにアクション作業を入れたのかなーと思ってたんですけど、通常攻撃でもそこそこダメージ通るので戦略の幅はありそうですね。ブレイブモードでパリィ要素入れてきたのは今風です。

 

ただアクションゲームとしては理不尽な難易度調整になっていると思っていて、アクションとしてプレイするとコレじゃない感を強く感じそうです。

クラウドの斬撃のモーションは硬直時間が多くて、回避によるキャンセルも出来ない。

ギリギリまでコンボで攻めるとガードスコーピオンに手痛い反撃を受けるんですよね。

攻撃を全て避けるのはほぼ不可能でヤバい攻撃だけ必死で避けるみたいなバランスですね。

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無闇に突っ込むと反撃を喰らうので、堅実にゲージを溜めて的確な弱点を探したりモードで変化する相手に応じて防御したり...とやってる事はコマンドRPGのままです。

上手い人は通常攻撃でもガンガン攻めれるバランスだけどATBで戦略的に攻めることを基本とした立ち回りがデフォルトのバランスに見えます。

アクションゲームとしてクリアしようと思うとかなり難しめのバランスですがショートカットを使えばかなりスタイリッシュにプレイも出来るのではないかと。

硬直時間の固さ的にはキングダムハーツが近いかな〜。

 

相対的に見るとゲーム性は完全にRPGです。アクションRPGじゃなくてRPG。

それもかなりコマンドRPG寄りこのバランスは開発が相当大変だったと思います。マジですごい。

そうそう、書いてるうちに思い出したんだけどパラサイトイブがシステム的にも操作感的にもめちゃくちゃイメージに近いです。あれのもっさり感を今風に洗練した感じ。

 

それとウェイトモードの時の止まり方が非常に映像映えする感じでテンションが上がります。

無理してアクションせずにウェイト中に戦略を練って1つずつコマンドを試していくのが推奨されている遊び方に感じます。

 

シナリオ面で大きく追加要素がある?

アバランチの前身?を仄めかすハイデッガーのセリフとか分派の存在とか原作で無かった要素が既に出てるのでこの辺りがシナリオで掘り下げられるんでしょうか。

というかこのタイミングで出なかったよねハイデッガーと社長。

そういえばハイデッガーがスマホ持ってたけど流石にPHSはなくなってしまったか。

 

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爆発した壱番魔晄炉の破片がえげつないぶっ飛び方してる所からもテロリズムに対しての回答は逃げずに描かれると期待してよさそうです。アバランチは利用されていて魔晄炉爆発が神羅の自作自演だったっていうのを分かりやすく描写しているのは悪くない改変。

原作のファンは気にならないかもしれないけど、新規でプレイする若い世代は特にテロリズムが現実の延長にあると思うので、原作のノリで流すと絶対引っかかると思う。ちゃんとやってほしいですね。

 

総評 すげぇバランス。死ぬ程期待してる

ゲームとして面白さがすげえ!とかではなくてリメイクとして求められる部分新作ゲームとして成立する部分の針の穴を通すような妥協点を見事に貫いてる奇跡のバランス感覚があります。

ビジュアルに関してはPV公開時点で心配してなかったですが、最新のビジュアルでコミックみたいな展開を不気味の谷に落ちずにぶちかましてるのは素晴らしいです。

実写版FFというかアメコミ映画的な贅沢さ。

キャラの衣装を買えなかったのは英断だと思う。これもすごいバランスなんだよな〜。

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一番心配なのはボイス量ですね。

掛け合いの物量がハンパないです。

野村ディレクターのインタビューによると体験版だけのサービス仕様ではなく、全編この物量らしい。次作以降このノリで行こうとすると確実に死ぬわ。グラフィックよりもヤバいんじゃないこれw

 

ちなみに予約はどこですればいいんですこれ?デジキューブ?(言いたいだけ)