実は結構期待してたんだけど...1番コメントが難しいタイプかもしれない。
ビジュアルに惹かれた雰囲気ゲーです。
年末年始企画 セールからおもしろインディーを探そうの旅 第5弾です。
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インナースペース
セール価格650円。
定価2600円なんでインディー的にはまあまあいい値段しますね。
プレイ時間は5時間ほどです。
概要
幻想的な地底世界の広大な洞窟を飛び回り、過去の遺物を拾い集めていくフライトシミュレータです。
ざっくり言えば雰囲気ゲーと呼ばれるジャンルに属すると思います。SteamではAERとかABZUとかが割と近いジャンルかと。
映像は美しいです。
注目ポイント
独自性のある世界観
こういう雰囲気ものでは、海ならABUZとかサブノーティカがあったり、砂漠なら風ノ旅ビトがあったりしますが海とも空ともいい難い、球形状の地底世界には地平線がなく、結構独特です。しかもフライトシミュレーション。
独自性のあるシチュエーションです。
ただ上下がはっきりしない洞窟世界は幻想的ではあるものの、操作性も相まって若干酔いやすい気がします。カメラの感度が良すぎるってのも大きいかもしれない。
映像はそれなりに美しさを感じるものの、BGMに個性がないせいか操作性の問題か、いまいち入っていけないです。
ゲーム性は見るべきものはないので特筆すべきものがないという感想に...。
詰め込みすぎチュートリアル
カジュアルながらフライトシミュレータなので慣れてないとそれなりに操作が複雑なんですよね。
10分、20分とプレイしてれば慣れてくるんですけど。
初っ端のチュートリアルで全情報を一気に詰め込まれるもんで何のためのアクションか分からないのに加え、チュートリアル空間の距離感がめちゃんこ分かりにくいので、そもそもいらなかったんじゃないか疑惑すらあります。
学校の授業、もしくは一回教えたんだから分かるでしょ的な新入社員に冷たい先輩社員のような的な印象を受けます。
しかも飛行機なのに水面に潜れる機能があるんですけど、序盤はロックされてるんですよね。だったらその時に教えてくれ〜。
ローカライズの大味感
こういうインディーだとローカライズが怪しいのはまあ...覚悟の上でやるんですけど、雰囲気もので、特に目的説明で躓くと厳しいものがありますね。
どうやら遺物を集めているらしいことは分かりますが、
- 主人公が何者か分からない
- 解説役の考古学者がどこから話してるのか分からない
- 文章から世界観が掴めない
という3重苦でいきなり入りにくいです。
ヒレって、えっ、解説してるの君なの!?魚かと思ってたんだが。
遺物の鑑賞モード
習得した遺物を鑑賞するモードがあり、ボタンを押したりとか何かのパーツを弄ったり出来るのですがいまいちピンと来ず。
ローカライズの問題か、文章も分かりにくいし、設定がファンタジー過ぎるので歴史を想起できる訳でもなく、考古学的な想像力を掻き立てられる訳でもなく、うーん🧐という感じ。
おそらくウリであるポイントなのだろうとは想像しますが、主人公が飛行機なので「このパーツ誰が弄ってんだって考えちゃう。各要素がバラバラな気がします。
ウォーキングシミュレータなら活きたと思うんだけどね。
まとめ 6.1/10 世界観はいいがいまいち入り込めない
- 幻想的な地底世界をフライト
- 絵作りは綺麗だが没入しづらい
- 意図は分かるが楽しくない遺物鑑賞
う〜ん。雰囲気ゲー好きなので密かに期待してたんですけど、特にこれといった楽しみを見出せなかったわ...。敗北でござる。
かといって極端にダメな訳でもないので記事的には1番辛いやつだ〜。
映像を見てピンときた人はいいと思いますが、取り立ててそうでもない方にはABZUをお勧めしておきます。また、未プレイなので断言できないですが、AERがフライト系なのでより近いジャンルだと思います。