南極ゲーム観測所

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【体験版感想】void tRrLM(); //ボイド・テラリウム

体験版の感想です。Switch版をプレイ。

void tRrLM(); //ボイド・テラリウム - Switch

 

 

ジャンル

日本一だと『ホタルノニッキ』や『ロゼと黄昏の古城』なんかの、いわゆる雰囲気ゲーに相当する作品だと思うんですが、ジャンルとしては典型的なローグライク系

公式ではローグライクお世話RPG(表記ブレあり)。

後述するゲームオーバーのリスクを排除した事により、このジャンルを知らない人でも安心して遊べそうです。

 

ストーリーとゲーム性

お話の骨子としては廃墟で目覚めたロボットが、1人では生きられない身体の少女トリコのために、せっせとダンジョンに潜っては食料を探してきて食べさせてあげるというゲームです。

ローグライクとお世話要素

ダンジョンの探索がローグライクになっていて、ダンジョンクリアや倒される事でステータスロスト。レベル1に戻ります。装備も全て失ってしまいます。

再び探索を始めるときは裸一貫からの再スタートです。

ただし帰還時にアイテム類は自動で分解され、資源化されるので、それを元に拠点のアップグレードを行ったり、トリコへの食料をクラフトする事が出来ます。

特徴的なのは途中で倒されてしまっても資源が獲得できる点。親切設計ですね。

ガチのローグライクというよりは、世界観やストーリーを楽しむのがメインなアドベンチャー的方向性の作りなんだと思います。

 

トリコのお世話パートはどこまでゲーム性があるのかは体験版では分かりませんでした。

トリコの住環境を整えるというストーリー上の導線止まりなのか、何かしら育成要素があるのか。

おせわっちというアイテムが出てきたので何らかの育成要素はありそうに思います。

 

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彼女がトリコ。右目から生えてるのはキノコ。人を選ぶグロさはあります。

  

主人公のロボがトリコを助ける事に必然性が全く感じられないのは意図的に見えるので(その割には結構必死に見える)、後半この辺りのストーリーがどうなるのかも期待したいところ。

 

感想と注目ポイント

アートワークとBGMが◎

菌糸に侵され滅びた世界は不衛生な毒々しさと退廃的美しさがしっかり表現されていて魅力的。

ナウシカの様な世界観が好きな人とか廃墟萌えが理解できる人におすすめしたい。

ソリッドな音色で落ち着いたBGMも世界観にバッチリ合っている。

 

可もなく不可もないUIとやや弱い効果音

対してUIはまあ普通というか世界観が結構尖りまくっているのでアート方面にもっと攻めても良かったのでは、という印象。

ただ情報は見やすく整理されていて操作しやすいので悪い訳ではないです。無難なつくり。

効果音は明らかに調整ミスしたボリュームや世界観に対して作り込みの甘さがはっきりわかるレベルであまり印象が良くないです。

機能的に外してはいないものの、やや安っぽさを感じる音が多いです。

雰囲気ゲーにとって不和なSEというのはちょっと痛い

主要キャラが機械2体に少女という構成なので、ボイスもなく無機質感が強いので音周りの寂しさが目立つ。主人公やナビキャラのAIにパートボイスがわりの駆動音とか電子音くらいは欲しかったですね。

 

ローグライク部分は意外と期待出来そう

レベルアップ時なんですが、

ランダムで2つスキルが提示され、どちらか1つを獲得出来るシステムがあります。

ステータスアップや必殺技の追加など様々なバリエーションがあります。何が出るかは完全にランダム。悩む楽しさがあっていいですね。

メニュー画面の操作は概ね良好。本家シレンなんかと比較してもかなり操作しやすいのでストレスはなさそうです。(ていうか本家がアレ)

主人公はロボットなので空腹ゲージはありませんが代わりにEN(エネルギー)があり、これが切れると強制帰還です。

腐ったおにぎりの代わりに壊れたバッテリーなんかに置き換えられててローグライクを知ってる人にも知らない人にも分かりやすくなっている。

その他、不思議のダンジョン的なシステムになっている部分の理由づけはしっかりしていて、お話を楽しみたいだけの人にも結構おすすめしやすい気がします。

 

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デスペナルティの甘さが吉と出るか凶と出るか

多くのローグライクでは、ダンジョンで倒れるとレベルや装備品は全ロストというのが一般的で、持ち越せるのはプレイヤースキルのみ、みたいなストロングスタイルが普通だったりしますが、本作はそこが大幅に甘く設定されています。

 

死んだらその時点のアイテムが資源として持ち帰れるのでどんどん進むことにリスクがないつくり。

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体験版の内容を見る限り、時間をかければ誰でもクリアできる方向性なので「雰囲気に惹かれているけどRPG部分が難しそうで尻込みしている」なんて人は手を出してみてほしいです。

 

ペナルティが甘いとその分、探索から緊張感が減り、作業感が出てくるのをどうカバーしているのかは気になるところ。

細部の作り込みが行き届いていて操作するだけで気持ちいい、くらいまで洗練されていれば作業もまた楽し!となるのですがそこまでの質感は感じられなかったかな。

UIとかSEが気になったのはそういう部分の気持ち良さに直結する部分だからです。繰り返しの作業を気持ちよく感じさせるほどの内容ではなさそう。

しかしローグライクパート、もっとおまけ的なものと思っていましたが予想以上にちゃんと作られて好印象です。

もちろんお話は謎に満ちていてストーリー面は期待大です。要注目。

 

void tRrLM(); //ボイド・テラリウム 【Amazon.co.jp限定】デジタル壁紙 配信 + オリジナルマグネットシート 付 - Switch

void tRrLM(); //ボイド・テラリウム 【Amazon.co.jp限定】デジタル壁紙 配信 + オリジナルマグネットシート 付 - Switch

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 日本一ソフトウェア
  • 発売日: 2020/01/23
  • メディア: Video Game
 
void tRrLM(); //ボイド・テラリウム 【Amazon.co.jp限定】デジタル壁紙 配信 + オリジナルマグネットシート 付 - PS4

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 日本一ソフトウェア
  • 発売日: 2020/01/23
  • メディア: Video Game