南極ゲーム観測所

南極基地に引きこもるシロクマの運営するブログ。インディーゲームのレビューを中心にエンタメ&サブカル 。純粋に体験してみて面白かったものや注目のコンテンツを紹介&共有します。ブックマークすると買うゲームが増えます(重要)

【十三機兵防衛圏:考察】怪獣や機兵など根本的な疑問について【ネタバレあり】

f:id:Upolaris:20191202092933j:plain

画像引用:十三機兵防衛圏よりキャプチャ

考察と言ってもアーカイブの情報を整理し直しただけですが、思いの外ややこしかったので自分の中で整理のための備忘録という形で残しておきます。

 

分かる範囲でまとめてますがおかしいところあったら教えていただけると幸いです。

もちろんネタバレ全開なので未クリアの人は閲覧しない方がいいと思います

 

今回はそもそもあれって何なの?的な所。

という訳で、よろしくお願いします。

 

前回のはこちら

www.underpolar.com

 

 

 

 

怪獣とはなんなのか

怪獣のモチーフとなっているのはテラフォーミング用の土木建設重機。

シミュレーションゲームで、沖野司(2188)が不真面目な為、シミュレーションゲーム「怪獣ダイモス」の一部をユニバーサルコントロールに組み込んでしまった、っていうのがアーカイブの説明です。

ちょっと分かりにくいけど、要するにプログラミングの楽をするために、120(×5)万人のAI設定を「怪獣ダイモス」のNPCから流用したって事だと思います。ダイモスのAIは人と見分けがつかないほど優秀って説明があったじゃないですか。で、そのまま「怪獣ダイモス」バトルが出来るシステムデータまで一緒に入っちゃってる。崩壊編で散々見てたバトル画面はこれです。

そのシステムを東雲諒子(2188)が利用して、怪獣のデータ枠に重機のデータを入れ込むことで世界が滅ぶゲームをプログラムしたのではないかと。怪獣の事をDやDシリーズなどと呼んでますが、重機にはGモーラーなど重機としての名前があり(ちょっとあいまい)、ダイモスはあくまで映画の怪獣の名前なので、後から怪獣ユニットを重機データに挿げ替えたんじゃないでしょうか。

 

なんでこんなややこしい事になってるのか考えたんですが、

①沖野が安全のために怪獣ユニットのデータだけは消去していた(なのでDコードの実行部隊として代替えの脅威が必要だった)

②ターミナル地下のUFOへ掘削出来るもの(ドリルとか)で襲う必要があったから、怪獣ユニットを重機に挿げ替えた

あたりかなぁと思います。

 

機兵とは何か

アーカイブにない完全な推測ですけど、「適合者権限でインキュベーターからナノマシンを通して、怪獣(バグ)をデバッグするプログラム」でいいのではないかと。

だからコクピットに見えるものは保育器で、みんなが裸なのはこれが理由。

ナノマシンを使って機兵を操ってるのではなく、ナノマシンでユニバーサルコントロール(もしくはセクターそのもの)に干渉(デバッグ)していると解釈してます。

玉緒さん以外ほぼ全員を乗せた426はお手柄、というかほぼパーフェクトな立ち回りですよね。

 

イージス作戦ってそもそもどういう作戦?

ターミナルから干渉を受けないようにするって事なので、保育器のエネルギーや情報の共有を断って電源を落とすみたいなニュアンスじゃないのかな。要するに保育器の中で寿命を待つ緩やかな自殺みたいな。

イージス作戦と機兵作戦の対比はメッセージ性がストレートというか分かりやすくていいですね。

別軸で、箱舟計画を遂行しようとするロリ千尋と、機兵で足掻く郷登。という対比も良い。

結果的に目的はロリ千尋と一致している井田ですが彼だけが撃たれるのは残当。諒子さんが撃ったのは正直ビビりましたが。タイトル出すとネタバレになるので伏せますが、撃った記憶を覚えてないのとか完全にあの映画が下敷きですね。

 

ループすると保育器はどうなるの?

施設の耐用年数から計算して5,000年弱も肉体を維持しているとは考えにくいので普通に考えてループの度に肉体は廃棄、 もしくは保育器の中に分解される機構があるとか。

いずれにせよ怪獣に負ける=死です。マトリックスと一緒ですね。

本来なら怪獣なんていないはずの計画で、なんでこんな機能が付いてるのかっていうと森村博士の言う「万が一」に備えた結果、鷹宮博士が実装した。という事になるんでしょうね。

 

そもそも15人って後2人は誰?

わざわざ書くまでもないですけど、沖野と玉緒さんですね。

玉緒さんは1945でロリ千尋と一緒にいた方です。

玉緒ドロイドは一周前のAI玉緒さん。井田が復活させてたやつ。

1945玉緒さんは早々に力尽きて、沖野は終盤でドロイドにやられ、どちらも肉体が消滅したように見えましたが、適合者はあの世界で死んでも、つじつま合わせのために見た目上、そう処理されるってだけで実際は眠っているだけなんでしょうね。

もし玉緒さんの機兵があれば沖野の様に意識だけで参戦できた可能性は高そう。

 

郷登は玉緒さんに何の薬を飲ませていた?

これだけ分かんないんですよね~。

玉緒さんが適合者なのは伝え聞いて知ってると思われるので、森村先生の記憶を移植しようとしてた?

すぐそばに本物の森村先生(ロリ千尋)がいる事が分かり、玉緒さんの記憶は封印する方向に舵を切ったって事ですかね。

 

2188年メンバー、戦犯多くね?

なんか意図的に罪人多くしているような構成ですよね。

人類を結果的に滅ぼした森村博士に始まり、暗殺者の関ヶ原、指示した郷登、撃った緒方に撃ち返した比治山など。遺伝子的には有能揃いだけど結構不安なメンバーなんだよなぁ。あと大本の切っ掛けを作ったのは緒方憲吾でしたが、15人が防衛を成功させたことで復活の機会を失いましたね。因果応報、収まるべきところに収まったというか。まあ1番えげつないのは東雲諒子ですけどね。郷登、ちゃんと見張っててくれ。手綱握ってないとこの子またやるぞ。人類の未来はお前に懸かってる。

ところで、あの時代のなっちゃんと慶太郎はどうなったんだろうか。幸せになって欲しいけどあまりいい末期を迎えられてなさそうです。

 

最後に追加されたなっちゃんと緒方のイベントは一体何?

今作の舞台は「RS13アルファに到着した探査機が建築した施設内の出来事」だった訳ですが、森村博士と鷹宮博士の会話の通り、箱舟計画で使用される探査機は生物の様に繁殖し様々な惑星に散らばるように設計されていました。

今回の様にテラフォーミング計画が最終段階を迎え、やがて怪獣がやってくるという世界がRS13アルファ以外にも無数にあるって事の示唆なんでしょう。

当然、その世界によって15人の関係性も大きく変わる、というのがなっちゃんと緒方という組み合わせによって表されているんだと思います。