南極ゲーム観測所

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【十三機兵防衛圏:考察】転移者たちと各陣営の思惑のすれ違い【ネタバレあり】

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画像引用:十三機兵防衛圏よりキャプチャ

考察と言ってもアーカイブの情報を整理し直しただけですが、思いの外ややこしかったので自分の中で整理のための備忘録という形で残しておきます。

 

分かる範囲でまとめてますが、おかしいところあったら教えていただけると幸いです。

もちろん核心におけるネタバレ全開なので未クリアの人は閲覧しない方がいいと思います

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

転移者たちとは誰か?

訳知り顔で防衛作戦に当たっている防衛作戦チームですが、実際にループを越える事ができたのは劇中4名だけです。思惑もバラバラ。

 

2周前から426と森村千尋(2周前)。

1周前から井田鉄也と森村千尋(1周前)。

 

森村千尋(2周前)は1周前の最後で怪獣と戦い敗北。井田鉄也に全てを託して消滅。

本編中、森村先生として暗躍しているのは1周前から転移してきた千尋です。

彼女は今周期の2089年、すみれ橋の上で逆転を託された井田と合流し、共に防衛作戦に尽力することになります。

 

ただし森村千尋(1周前)のセクター0から復元された記憶は2周前、沖野が426と一緒に転移させた時のままです。1周前に何があったかは知らない状態。おそらく最後にセーブしたセクター0のデータで自動的にAIとして復元されるシステムなんでしょう。

だから426との再開時に「お前は何も知らない」とか言われたり、井田の言ったこと(転移中の爆発事故を426のせいだと言った)を鵜呑みにして426を撃ってしまう。ここが本作で1番こんがらがるところだと思う。

 

この時井田とともに転移してくるはずだった1周前の4名(如月・玉緒・慶太郎・他不明1名)は事故により転移が失敗。

井田は如月・玉緒・慶太郎の3名をAIとして復活させます。機兵汚染事件の後、如月は因幡深雪として軌道衛星へ、玉緒は玉緒おばあちゃん又は玉緒ドロイドとして十郎のフォローに、慶太郎はBJとして活動を開始します。

 

彼らはなぜ争っていたのか?

簡単に言うとみんな目的が違っていたから。

物語を裏側から動かしていた人物ごとに簡単に整理します。

 

井田鉄也→因幡深雪の復活

目的は如月(因幡深雪)の復活なので他の人間は割とどうでもいい。早くループさせる為に数々の妨害工作をしていた。東雲を利用しすぎて刺される。残当。施設の耐用年数のことはおそらく知らなかった。

 

森村千尋→イージス作戦による緩やかな自殺

機兵による防衛計画を頑張っていたが、井田の内部工作により機兵作戦はボロボロ。

施設の耐用年数の問題でループが出来ない事を知ってしまい、緩やかな自殺とも言えるイージス作戦を強行しようとする。

426を井田の誤情報(もしくは嘘かも)で撃った負い目から、鞍部十郎に記憶を移植して「昔のままの」和泉十郎を復活させたかった。そして自分は五百里に成り代わるつもりだった。ループが出来ないことを知り、今はそれもどうでも良くなっている。

 

千尋(ロリ)→箱舟計画の完遂

森村千尋がループが出来ない事に絶望していたのは記憶が引き継げないからで、ロリ千尋である2188年の森村博士の記憶は衛星上にある。

彼女にとっては最終的な人類の繁栄こそが至上命題であって、今のループや現施設にこだわる必要はない。次ループで最初からダイモスコードを排除した方がスマート。

図らずもさっさとループさせたいのは井田と共通。

最終的には郷登に絆される形で15人の最後のチャンスに協力することになる。

 

426→ループからの脱出

脱出のためにテロに手を染めたり適合者を殲滅しようとしたりしたが失敗。

なんらかの方法で箱舟計画の真実を知り*1、ターミナルリンクの再接続により中枢に異常を認識させ、15人を保育器から緊急脱出させる方法を思い付く。

それには怪獣が侵攻を始めた後、しばらく粘る時間が必要だった。15人の肉体を外で生きられるための処置が終わるまでの時間も必要。いずれにせよ機兵で戦うしかない。

そのために様々な形で戦いの手駒を増やす為に暗躍していた。

脱出計画を伏せていたりする深雪の話っぷりからおそらく426と深雪は密に連携していたんじゃないかと思う。

 

 

*1:因幡深雪経由かな。2人の絡みが劇中全くないけどそれくらいしか考えられない