18禁ではあるんですけど人気があるだけあって面白いです。
という訳で直接的な言及は出来るだけ控えますが一応閲覧注意です。
魔界に眠る王女のアバドーンとは
FCの名作ホラー「スウィートホーム」を下敷きにしている、
ドットで表現された見下ろし型の探索RPG。
あらすじはこんな感じ。
父親の山野辺教授から忘れ物を届けるように頼まれた主人公焔は友人と共に不気味な洋館へ向かうがそこに父の姿はなく、屋敷内を探索することに。順調に謎の怪奇現象が発生し、予想通り屋敷に閉じ込められてしまう。さらには裸体の女のようなおぞましいバケモノに追われる事に…。
ゲーム概要
探索開始時に5人のうち、2人仲間を選ぶ事になるわけですが、仲間によって状態異常を治療できる・鍵が要る宝箱をピッキングで開けられるなど、特殊能力が異なりゲーム性(と難易度)が変化します。また、連れている仲間によってルートや明かされる謎が変化。
もちろんエッチなゲームなので連れている仲間とムフフな事になるわけです。
これらの要素から周回要素前提となっており、本編自体は1周2時間程度でクリア出来るんだけど全貌の解明とCG回収を目指すとドットライクな見た目からは想像できない程のボリューム。
そもそもヒロインとのイベントを起こすのにセーブハウスにあるベッドで一緒に休憩することで関係が発展していくんですが、このセーブ回数に縛りがあって結構シビアな回数設定になっているのでシナリオに慣れてからでないとイベント回収すらままならないという難易度。
耳にこびりつくBGMとドットながら意外とグロいモンスター
スウィートホーム自体は触ったことなかったですけど、往年の洋風ホラーの趣があり、ホラー好きには堪らないです。HPの代わりに満タンになると発狂を経て気絶する恐怖メーターを守りながら時には逃げつつ戦う。失うものしかない焦燥感。いいですね。
こびりついてくるBGMや、意外とグロいドットで表現されるモンスターの数々も臨場感あります。
時折唐突に現れる、裸体の女のバケモノに追われるシーンは視認性と操作性が非常に悪くなり、BGMもイカれてて割と普通に怖いです。当然捕まったら即死。
特筆すべきボリューム
ヒロインは5人の仲間のうち、3人。この3人だけでもなかなかのイベント数。
しかもなんと残り2人の男ともエッチなイベントも発生する(苦手な人のためにOFFにできる)。
が、それだけにはとどまらず寝取りも寝取られも発生するというカップリングに関して縦横無尽すぎる気合の入りよう(しかも条件が結構大変でそれなりにやりこみを必要とする)
CG回収と書きましたが、イベントシーンに関してはドットとCGの切り替えが可能切り替えると普通の18禁ゲームの様なスチルでイベントを楽しめる。
エログロに耐性のあるホラー好きに
エログロどちらでもガッツリ人を選ぶストロングスタイルですが、そこらへんに耐性がありホラーが好きなら是非やってみてほしい一作です。
同人ゲームでしか発展しえないような方向性でのジャンルですが、(昔からホラーはそもそもエロと切っても切り離せない関係にあるので、ある意味自然とも言えるかも)純粋なホラーゲームとしてしっかり歯ごたえあります。
同人ゲームは開拓を始めたばっかりだけど、他にもこういう尖ったホラゲーがあればやってみたい~。